フルートの吹き方 良い音を出すには・・・(1)

フルートのどんな音が良い音かを説明することは、なかなか難しい。
明るい音、澄んだ音、柔らかい音・・・・しかし、それだけか?それでいいのか?と、問い直すと、たとえもっと言葉を加えたとしても、満足は得られないのね。これは人間と同じで、「理想の男性像は?」なんて聞かれて(おバカな質問だと思うけど)、そりゃ口で、「明るい人! 元気な人! 優しい人!」なんて、無邪気に答えたところで、実際そんな男がいたら、「つまんないヤツ!」って言われちゃうに決まってる。
ま、しかし悪くてダメな方は割とはっきりしてるかな。雑音のある音(清潔感のないヤツ)、不安定な音(信用できないヤツ)、つぶれた音(嫌味なヤツ)、みたいにね。でも、心配はいらない。そんな男はゴロゴロいるし、それでも彼女だっているんだから。

で、これから何回かに分けて、フルートで良い音を出すコツを伝授する。1回で書いてもいいけど、企業秘密でもったいないので、小出しにする。まず、これができたら間違いなく良い音が出ると断言する。あなたが吹くのだから、あなたにとっての、これ以上もない良い音が出ることを保証する。決して世界一の音とは言わないよ。世界一の人間なんて居ないんだからさ。
もしこれで、満足できなかったら、フルートを替えるか、あなたの口を替えるしかない。逆にいえば、これを完遂するまで、フルートは替える必要なし!と言いたい。楽器のせいにして、次から次へと歌口を替えてはいかんよ。ええ、人間と同じですから・・・人のせいにして、次から次へと彼○を替えちゃいけません。

長い前置だが、中身は単純。たったひとつ。
「息のエネルギーを最大の効率で音に変える。」
これだけ。なんだ、それ!怪しいな!と思った? ま、いいよ思っても。そのうち驚くから。
次回から、この詳しい内容を説明していく。さらに、練習法までご紹介する。

これだけは、憶えておいてくれ。
息のエネルギーを最大の効率で音に変える!

きょうはここまでだ。
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