中級者向き、エチュードの吹き方(3)

 練習は退屈との勝負だ。練習好きなら多分退屈はしないんだろうけど。退屈でも我慢ができるなんて言ってるヤツは上手くはならんよ。俺は多分、世界的な練習嫌いだ。そうだよ、演奏は◯流だけど練習嫌いは一流だ。でもな、練習好きがうまくなるとは限らんぞお。でだ、昨日決めた発射台からひとメモリずつ上げてきゃ、いつかは吹けるようになるんだが、最初はべらぼうに時間がかかる。そりゃそうだわな、とてつもなくゆっくり吹いてんだから。いいんだよ、本番前日に吹けるようになりゃいいんだ。いつも生徒に行ってるんだよ、「中途半端なテンポで間違えながら練習して、100回の練習で間違えずにに吹けるようになった。101回目は?・・・多分間違えるだろうな。ゆっくりから、間違えずに練習して100回目でテンポで吹けるようになった。101回目は?・・・多分正しく吹ける。」別の言い方をすれば、曲が仕上がった時、それまでの練習で、正しく吹いた回数 > 間違った回数 じゃなきゃ上手く吹けるわけがねぇ。

 どっちがうまくいくかって言うと、どう見ても左だな。右の方はやればやるほどキツくなる。目に見えた成果が上がらないもん。そうは言っても、メトロノームをかけてゆっくり練習するのだから、楽だろうが退屈もするだろう。そこで毎回、色々なバリエーションを自分で考えて吹いてみる。少しご紹介しようか。

アーティキュレーションのバリエーション

リズムを変えるバリエーション。3連符が出てくるところは、メトロノームの目盛りを2/3にしてやること。

 これで16種類だ。全部はやらなくていい、都度変えて退屈しないようにすればいい。

このリズムでやるのはよく知られているが、符点が甘くなると酔っぱらいの手拍子のようになって、かなりダサい。漫然とやらないほうがいいな。


その逆のこれはかなり難しい。十六分音符が前に飛び出さないようにするのに神経を使う。また譜例にあるように、十六分音符の方にきちんとアクセントが付くようにする。
(シュミッツによくやらされた。嫌だった。)

(この譜例は見やすくするため1に、倍の音価で記してある。実際は符点十六部音符と三十二分音符である)

きょうはここまでだ。明日はレッスンだからな、寝とかなきゃな。風が強いな。きゅうりの苗は大丈夫かな?

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