楽器選びへのアドヴァイス

■どんなに高級なフルートでも調整ができていなければ音は出ないんです!■

始めてフルートを吹くなら、洋銀製+銀メッキ、カバード、Eメカ付で!
中古でも調整済みのものなら立派に使えます。
もっと詳しく知りたい方、グレードアップを考えている方は下の表をご参考に

 

 

材質 洋銀製 最も廉価だが、最近では銀メッキ製が主流。特にリッププレートやキイの指のあたる部分は腐蝕しやすく、アレルギーの人は注意しよう。
  洋銀+銀メッキ 最初の楽器として最適。手入れを怠らなければ、何年も使えます。この楽器である程度吹けるようになって、「もう少し良いフルートが欲しいな」と思えるようになったら、もう立派なフルート愛好家です。
  頭部管のみ銀製 もちろん音は銀の方が柔らかく、美しい。頭部管を銀製に変えるだけで、音は立派な銀の音になります。頭部管だけで10万円~の値段です。
  総銀 末永く使うなら総銀製。耐久力もあるし、定期的なメンテで何十年も使える。レディーメードと、ハンドメイドがあるけれど、よほどはっきりした目的がなければレディーメードで充分だと思いますが。ハンドメイドは各メーカー出来上がりまでに何ヶ月も待つのが普通です。
  ゴールドライザー 簡単に言ってしまうと、息のあたるところだけが金製。ちゃんと金の音っぽくなるから不思議。ただ、銀と金との音の違いは、趣味の問題。それぞれに利点も欠点もある。
  リッププレートのみ金 上記のゴールドライザーよりももう少し広い範囲、口のあたるところだけが金。これで立派に金の音がする。
  頭部管のみ金 ここまで来ると、完全に金の強い音の支配力が優っていて、銀製の胴体とのバランスが取りにくい。納得がいくまでよく試してみよう。だって、頭部管だけで5~60万円はするんですから。
  管体が金製、キイ部分銀製 ここからを、金製の楽器といってますね。いいんじゃないですか。お高い買い物ですから、納得がいくまで試してみましょう。金は加工が難しいので、良くない頭部管もたまにありますよ。中古を買うときは注意してね。
  総金製 「気に入れば」一生使えます。
  プラチナ いいですね・・・
メカニズム カバードキイ ドイツスタイルとも言われます。まず、指の細い女の方には、絶対にこれをお奨めします。私は、フルートを始めて1年カバードを使い、12年間リングを使いました。ドイツ留学でカバードに復帰。理由は良く調整されたカバードは、リングよりもバランス良く鳴ることを発見したから。特に、右手E,Dはリングよりも良く響きます。
  リングキイ フレンチモデルなんて言い方もします。二本目の楽器となると、フレンチモデルを皆さん持ちたがりますが。ベテランぽく見えるから「カッコイイ」ぐらいで選ぶのは危険。正しい持ち方ができなければ、押さえられません。特に、ストレート(左手の薬指のキイが他のキイと同一ラインに入っている、本来のスタイル)は、左手の柔軟性が要求されます。指が細くて押さえきれずに、埋め物を使っている人も多いけど、これは性能を落としているだけ。今、埋め物をしている人は、材質をコルクにしようね。
  Eメカ 3オクターブ目のE音を出しやすくするメカニズム。出しやすくする特別な装置と言うよりは、理論的に正しい音穴開閉の構成にするためのあたりまえの装置。初心者ベテラン問わず、「付いているべき」というのが私の持論。ただし、前述のリングキイ・ストレートタイプにこのEメカが付いている場合、キイの動きに難が出ることがある。最近では改良されたかもしれないが。
  C管、H管 本来フルートの最低音はいわゆる真ん中のド、C音。これを半音下まで出せるようにキイを1個追加したのがH管。当然、楽器は長くなり、重くなる。実際にH音を使うかどうかで選択するのではなく、楽器全体のバランスで決めるべきです。ごく一般論ですが、H管にすると3オクターブ目の音色が落ち着くといわれています。ですから、リングキイにはH管、カバードキイにはC管というのがやはりベターな選択だと思います。
  GAトリルキイ 前記のEメカが付いていると、3オクターブ目のGAのトリルに難渋するので、小さいトリルキイを1個余計に付けた物。よほどマニアックな人が、ハンドメイドで注文するときにどうするかという問題。ドイツ製の高級な楽器には最初からついている場合もある。とにかく、楽器は重くなります。このキイの使用頻度はE音よりは遙かに少ないので、選択の基準としては、楽器が重くなることによって、音色がより好みに合ったものになるかどうかを重視すべきです。
製造国 日本 日本製の楽器は、どれも優秀。安心して使えます。私は特定のメーカーと特別の関係にないので、あえて評価を述べることを控えます。言いたいことは山ほどあるけど。
  外国 怪しいメーカもあるので要注意。特に廉価な外国製品は避けるべき。高級品、一流メーカーには日本製に無い魅力を持った楽器が多くある。思わず「欲しい!」と思うような楽器は外国製に多いかな。ハンミヒ、ヘインズ、パウエルあたりがお奨め。
中古・新品 中古 中古を買うなら、大きな楽器店で、調整済みのものを買いましょう。オーバーホールには6万円以上かかります。6万円を足してもまだお得というのは、かなりの高級機種ということですから、そのつもりでね。キイにガタが来ていないものを選びましょう。キイのガタとは摩耗によってキイ部分が楽器の縦方向に数分の1ミリでも動くことです。外国製の古いものには良いものがかなりありますが、一部にはピッチの低いものがあって、これは避けた方が良いでしょう。楽器のチェックの頁も参考に。
  新品 少なくとも、キイのガタは無いわけですし、国産品の品質は安定していますから、初心者には安心だと思います。ただ、国産品の一部の最新高級機種には問題点もあり、お奨めしていません。高級品を買うつもりの予算で、中古の程度の良い高級品を買い、残りの金額で特別のチューンアップをするという手もあります。