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クラシック界のベテラン名手達による上品な大人のジャズ。アコスティックサウンドにこだわった、クロスオーバー音楽の本格派。名手達の磨きぬかれた完成と技術がジャズを高貴なまでに高め、古典を生き生きと甦らせた。編成はフルート、ピアノ、ベース、ドラム。 |
20世紀、芽生えたジャズはフリージャズに、数百年の伝統あるクラシックは現代音楽にと進化を遂げました。しかし、どちち毛、聴衆から離れ、音楽の本来の喜び、すなわち、聴衆と共に歌い、踊り、祈り、坦うことを忘れてしまったのではないでしょうか。私たちは今、音楽を取り戻そうとしています。 |
ホールでアコスティックサウンドを楽しむということは、私達の耳に届く音楽のほとんどが、スピーカーから聴こえてくるものになってしまった昨今、とても意義のあることと毘います。音楽・アンサンブルは人間の営みそのものなのですから、眼前にいる人間の創り出す生の楽器によるサウンドを聴いてこそ、その真髄を満喫で苦る毛のでしょう。
クラシカル・ジャズ・ヴィルトーゾは、ジャズとクラシックの単なる対比や互いのスタイルの借用ではなく、クロス.・オーバーミュージック、さらに完全な融合を目指して活動する新スタイルのアンサンブルです。また、電気的な増幅に頼らないアコスティックサウンドでのアンサンブルを基本にしていますから、劇場での鑑賞がとても魅力的であり、聴衆を満足させる演奏会として、各地で大きな反響を呼んでいます。クラシックの名手達によるジャズ演奏は、日頃培われた、コンサートホールでの鑑賞に耐え得る演奏技術と豊かな音楽経験により、その説得力においてひときわ光るものがあります。レパートリーはクラシックからエレガントなジャズやポピュラー曲など多彩で、青少年にも親しめるよう随時編曲、主催者との綿密な計画のもと、その日その時にし.か聴けないコンサートを創りあげています。また、常にトークを交えて聴衆と対話しつつ演奏することを心がけていますので、ご要望により、曲の紹介、楽器の紹介だけではなく、クロスオーバー・ミュージックの意義、バロックの即興性とジャズとの関連など音楽史的観点からも興味深い高度なレクチャーが可能です。わくわくしながら劇場に足を運び、そこではアコスティックなサウンドが会場を包む。「演奏」を聴くのではなく、それを越えて音楽会を楽しみ、感動を持ち帰る。そんな体験を是非していただきたいと、願っています。 |