- 2017年3月1日
- 2020年7月5日
フルートの吹き方 装飾(4)
前回の装飾(3)で、アーティキュレイションについて「自由にやろうぜ!」って書いたんだけど、私なりに大事にしている基準というものはある。例えば次の音型だ。 これはモーツァルトアーティキュレイションと言われるものだ。モーツァルト以前にはほとんど出てこない […]
前回の装飾(3)で、アーティキュレイションについて「自由にやろうぜ!」って書いたんだけど、私なりに大事にしている基準というものはある。例えば次の音型だ。 これはモーツァルトアーティキュレイションと言われるものだ。モーツァルト以前にはほとんど出てこない […]
例えば何か工芸品に装飾を施そうと考えたとき、どんなことが思い浮かぶだろう。滑らかにする。際立たせる。優美な曲線にする。磨く。文様を描く。これ、全て音楽にも当てはまる。例えば、スラーは単に「タンギングをしないで一息で吹く」記号ではなく、「レガート=結ば […]
前にも述べたように、音楽はふたつの相対する要素の間を、振り子のように運動する存在だ。本番の項目で、集中力のコントロールを考えたように、和声も緊張と弛緩とを繰り返す。緊張とは不協和音であり、弛緩とは和声的に解決された協和音のことだ。そして、この不協和音 […]