フルートの吹き方 装飾(7)

昨日の続き。昨日は、オクターブの下降から、4度上に進行と書いた。 しかし「音階上の5度のオクターブから主音へ解決」と書いた方が解りやすい。そして、この5度のオクターブは、しばしば同音であったり、長い音符で書かれていたりする。ま、七面倒臭い事を書いているんだが、昨日、今日の話の範囲では「聴きゃ判るさ」だよな。ただ、何調に転調したかは、これではっきり判る。昨日の譜例でいえば、
1はト長調のまま
2はハ長調へ
3はト長調へ
5はニ長調へ
6はホ短調へ
(4は偽終止)だ。
「だからどうした」って言われても困るけどな。何かイタリア風の変奏を考える時に役立つんじゃないの。ホ短調に転調したんだから前打音にdis(レ#)を使おうとかね。こんな感じかね。

順番が逆になったけど、トリルを入れるとしたらどう入れるかの例を書いとく。ただ、これ、八分音符に4個入れろなんて言ってないし、同じ音価だからといって同じ長さに吹かないでね。そう、カッコ良く吹けるかどうかは自己責任だから。

どれも、バスに対して同度や5度や3度からはトリルを始めていない。2番目と3番目は、先行音に上の音を先取りされちゃった時の処理だ。4番目はこれしか思いつかなかったが、この場合のトリルは絶対下からだ。バロックは上からなんて、決めたらあかん。

きょうはここまでだ