フルートの練習を始めてしまうと、他のことはできない。普通は。学生時代に、金管の連中が漫画やエ〇雑誌を譜面台に置いて練習してるのよく目撃した。「簡単な楽器なんだな」と。そういえば、昔、ある有名なバイオリニスト女史が、何をトチ狂ったか雑誌のヌ〇ドグラビアに御成りになりまして、オケの練習の最中に、たぶん金管方面から回ってきた。椅子から転げ落ちる者、トイレに駆け込む者、吐いて譜面台を汚す者、大混乱となりました。
まじめにやるぞ。で、他のことをやっていても、フルートの為になる練習がある。まず、薬指。バカ息子のように、言う事を聞かない薬指。ピアニストに教わったやり方。手の力を抜いて、机の上にピアノを弾く時のようにそっと置く。最初は手首も机に付いていて良い。5本の指が軽く机に付いている状態から、薬指だけを1センチくらい持ち上げてやる。力を入れるなよ、他の指も動かないように。それだけ。慣れてきたら、リズミカルに、そして手首を上げてやってみよう。仕事しながらでも出来る。説教聞きながらでもできる。電車の中でもできる。ピアニストは、黒鍵に薬指を届かせなきゃならんので、薬指の前に消しゴム置いて、そこに指を乗っける練習してた。
次。犬の真似だ。暑いとき、犬がハァ、ハァって息してるだろ。あれの真似だ。深い呼吸でなくていいから、リズミカルに、何分も続けられるようにやる。喉や胸の力を完全に抜こう。舌は出さんでいいぞ、犬になりたいわけじゃないから。これは、説教聞きながらはやらんほうがいいだろうな。電車の中も止めとけ。そうだ、ついでに。どうせなら、犬の眼の練習をしてみようか。これ、出来たら、世の中ほぼ自分の思い通りになると思う。犬の眼で見つめられて、Noと言える人は居ない。俺はできない、まだ、もう少し。
ダブルタンギングだ。tu-ku-tu-ku なぁんて書いてあるけど、ちょっと固いよな。吹き方や、音の立ち上がりにも依るんだがデ-ゲ-デ-ゲ位でいいんじゃないか。シュミッツ博士は、テに近いテュとケに近いキュ(書くと難しいが)、でやれって言ってた。それを、tktと ktk の3連符で連続して発音するんだ。小さい声でいいぞ。3連符の最初のtとkには少しアクセントをつけておいた方がいいだろう。昨日、書いた3連符の練習法と同じだ。口の力を完全に抜いて、下あごに涎がたまっていく感じだ。フルートで吹く時は、ダブルは t→k じゃなくて k→t でやるといい。難しいが、圧倒的にきれいに聴こえる。
洗面所で鏡を見たら、うっとりする前に、完全に顔の力を抜いて、いわゆるバ〇面をしてみようう。口、開いちゃう人は・・・軽~く閉じてね。さあ、その顔で吹けるように覚えておこう。1秒練習だ。
眼の練習するんで・・・
きょうはここまでだ。