恥ずかしくてひっそりしてるんだ
みんな、もうやめちまったと思ってるだろ?どっこい、憎まれ爺い生きてたんだよ。長いことサボってたんで恥ずかしくてひっそりしてるんだわ。この2年半何やってたか・・・
文章もあんまり書いてなかったんで、リハビリと言うか、トレーニングと言うか、「どうでもいい話」からぼちぼち書いていこうかなっと。
あれは、今から2年と10ヶ月ほど前の話だ。小学4年生の男の子、簡単に言うと孫な。正確に言うと娘の子だ。こいつがさぁ、塾には行ってんだけど勉強が嫌いで、8クラスある中のドンケツに居たんだわ。この塾は評判の大手塾なんだが、渡される大量の資料整理は子どもじゃ無理!」って評判で、毎日のホンの10題位の算数の問題集すら何ヶ月もやってない。親は、塾に入れちまえば何とかなると思っていたんだろうが・・・。
で、6月のある日曜日、自室で昼寝していたら、リビングから娘の声が聞こえてくる。文句というか、愚痴というか、ネチネチ言ってるのがわかる。うちに飯でも食いに来たんだろうが、折悪しく先日のテスト結果が出て、その結果も持ってきちゃったらしい。少年の声は全く聞こえんのよ。「あ、絶対泣いてる!」って解ったし、もう小一時間ネチネチやってる。嫌だよな女は。
もう少年より俺のほうが我慢できなくなってリビングに行ったさ。少年は三角になった真っ赤な眼をして俺を見上げたその時、「あ、この目は見たことがあるぞ!」って思ったんだよ。遡ること30年にもなるだろうか、トイレの掃除をしていた女房が、やっぱり三角の目をして「おしっこは座ってしてほしい}といったときの目だ。さらに遡ることウン十年、やっと目が開いたくらいの、拾ってきた子犬が、二階に居た俺を追っかけてきて、階段の頂上から真っ逆さまに落ちていく寸前の眼もそうだった。一緒にしちゃ悪いが、犬も女房もその目一回きりで、犬は15年面倒見たし、次の日からおしっこは座ってやることにした。
「おい、こっちに来てじいじと一緒にやろう!」って、引き剥がしたんだよ。「おい、そこのドア閉めろ、まぁ、座れよ。」
って話を始めたんだ。
そう、あの時から2年と8ヶ月、長い戦いが続くのだよ。
えへへ、きょうはここまでだ。
晩飯の支度だ。
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