BAROCK! BAROQUE! BAROCCO!

BAROCK!  BAROQUE!  BAROCCO!

熱いバロックはいかがですか?「もっと熱く!」をテーマに活動するフルート奏者岩村隆二+チェンバロ+通奏低音のトリオ。バロック本来の力強さの中に新鮮な驚きと感動がある。
 18世紀の人々が、自分たちの音楽に対して持つ関係:は、当時は、今日とは全く異なっていました。即ち、音楽は、現実に人間の生活に働きかけ、生活全体の、欠くことのできない部分を表現していたので、作曲や鑑賞もまた、笑ったり、泣いたりするのと同様に、生命の表現手段だったのです。そして、その時代が若々しく、進歩が確信されていた時代であったことを思い合わせると、バロック音楽が、今日一般に行われているよりも、遥かに熱く流れ、人々に熱く望まれていたがが理解できます。私たちは、この時代にあってバロック音楽を演奏する意味は、バロック演奏様式の歴史的な再現にあるのではなく、この熱さを取り戻すことにこそあると考えています。20世紀のテクノロジーの発展の陰で、私たちの精神性は逆に衰退しつつあると指摘されています。いま、私たちに必要なのは、人間に対する熱い想いではないでしょうか。バロックの精神性、バロックの熱さは、多くの聴衆に勇気と感動を与えるでしょう。「バロック!バロック!バロック!」の構成は、フルート、チェンバロ、チェロ(通奏低音)が基本です。また、時によりオーボエ、ヴァイオリン等を加えた、トリオソナタ編成や、さらに、多くの管弦楽器を加えて、まさにバロック時代の醍醐味ともいえる、熱く、劇的な室内楽空間を創り出しています。
バロック バロックとは本来「ゆがんだ」とか「仰々しい」という意味で、語源的には侮蔑的なニュアンスを持っています。また、真珠商人たちの符丁で大型のいびつな真珠を意味していたとも言います。これらが、ドイツ系の美術史家たちによって肯定的に用いられ、現在ではじゅうろく16世紀末から18世紀初頭までの:芸:術様式を指すようになりました。ちなみに、「バロック音楽」という言葉が音楽史において初めて使われたのは、1920年代のことです。バロック芸術は劇の原理が支配する動の芸術であり、激昂と昂奮の芸術であり、運動と変化とを追求する芸術と言えます。ルネサンスの人間中心の世界観から宇宙を中心とした世界観・・・・・人間は変転する宇宙の小さな存在・・・流動の世界観を基本としています。
通奏低音   作曲者は二つの声部、つまり独奏楽器のパートと、伴奏楽器の最低声部しか書いていません。実際には、チェンバロなどの鍵盤楽器を受け持つ奏者が、この低声部を基礎に、そこに記された数字や記号の指示にしたがって、和声を自由な形で付して演奏します。鍵盤楽器奏者は、この数字によって示された和音構成さえ守ればよく、無限の可能性を持っていると言えます。さらに、チェロあるいはヴィオラ・ダ・ガンバのような低音楽器の奏者がこの低声部を重複して奏します。楽譜は二段しか書かれていませんが、実際にはみ3人の演奏家を必要とします。また、上声部を奏する独奏楽器の奏者も旋律に自由に装飾を付加して演奏する事が許されていました。こうしたバロック音楽特有の低声部の書法を「通奏低音」と呼びます。
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