キリスト教について知っておこう・・・(3)

聖霊降臨後、イエスの誕生を待ち望む期節までは、小さな祝日がいくつかあるが、これは教派によって扱いがかなり違う。こういった教会歴をきちんと守るのは何といってもカトリックだ。そして聖公会、ルーテルなども教会歴を大切にする。改めて確認しておくが、カトリックはローマ、バチカンが中心で、トップは教皇。信徒数は約12億7千万人。聖公会というのは、イギリス国教会の系統。トップはイギリス君主、エリザベス女王だ。聖職者のトップはカンタベリー大主教。信徒数は約7千万人。ルーテルというのはその名の通り、マルティン・ルターによって興されたプロテスタントに数えられる教派だ。信徒数約7千4百万人。そう、なんといってもJ.S.バッハを生んだ教会だ。音楽には特に関係が深い。なんと今年は宗教改革500年目に当たる。「その他」っていうとものすごく怒られそうだが、まだまだたくさんある。省略御容赦。そうそう、ちょっと前の記事に、イスラム教徒の数が、カトリックの信徒数を抜いたとあったな。

ちなみに、神父というのはカトリックのみで使う敬称で、職名としては司祭だ。つまり、神父が教会で司祭として典礼を司る。これが聖公会になると、司祭が牧師として礼拝を司る。プロテスタント諸教会では牧師という職名しか用いない。面倒だと思ったら、カトリックの教会では「神父様」、そのほかの教会では「先生」と呼んでりゃ間違いはない。

さて、クリスマスは12月25日だ。日本ではクリスマス・イブといっては盛り上がり、驚くことに、25日にはクリスマスケーキも半額になっていたりするが、クリスマスは25日だ。その25日からさかのぼること4回前の日曜日から、教会歴の1年がスタートする。この期節をカトリックやルーテルでは待降節、聖公会では降臨節と呼ぶ。英語ではアドヴェントだ。アドヴェントには4本の蝋燭が用意され、日曜日ごとに1本ずつ点火される。アドヴェント・リースとか、アドヴェント・クランツのようにモミの木などの装飾を伴うことが多い。そして、この3週間あまりはイースター前と同じく「悔い改め」の期間とされる。だから、日本でよく行われるこの時期のコンサートは、クリスマス・コンサートではなく、アドヴェント・コンサートというほうが適切だ。このアドヴェントは早くて11月27日、遅いと12月3日に始まる。いわゆるクリスマス・シーズンというのはここからで、いくら商売といっても、これより早くクリスマスなんちゃらと言ってはいかんぞ。

ついでに言っておくと、カトリックなどの教会では、通常午前10時ころの典礼(ミサ)のほかに、祈りの時間が1日に数回決められている。大きなものでは、「朝の祈り」と「夕(晩)の祈り」だ。で、12月24日の夜に教会で行われるのは、「夕の祈り」の拡大版で、ミサではない。ミサではないという事は、聖書の朗読や、聖歌・讃美歌などの繰り返しであって、ミサ曲にあるような、グロリアとか、アニュス・デイなどは歌われることは無いし、聖体拝領(パンと葡萄酒)もない。この祈りの時まで、まだアドヴェントの蝋燭が4本点いているはずだ。クリスマスのミサは、正式には12月25日午前零時から行われる。交通の便を考慮して、若干早く始めるところもあるが。多くの会衆が参加するミサは25日の午前10時ころ始まる。

キリストの誕生は、羊飼いたちに真っ先に知らされた。この頃の都市というのは、城壁で囲まれていて、夜になると城門は閉じられた。羊飼いたちというのは、この城門の外にいる最も下層に属する階級の人々で、そういう人達に救世主の誕生が最初に知らされたという、そういう意味なんだって。単に夜通し起きてたから・・じゃないんだ。

教会には祭色というものが決められている。祭壇の布や、司祭の服の色が教会歴に従って何色かに変えられる。(教派によって若干異なる) この「悔い改め」の期間は、どの教派も祭色は紫だ。だから、アドヴェント・コンサートに呼ばれたら、何かしら紫のものを身に着けているといいかもしれないよ。私は、ネクタイかポケットチーフを紫色にすることにしている。

きょうはここまでだ。

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