キリスト教について知っておこう・・・(1)

西洋の音楽を演奏するにしても、あるいは絵画を鑑賞するにしても、キリスト教を抜きには成り立たない。外国で生活するにしても、米国・欧州のほとんどの国では、独立記念日とか、戦勝記念日などを除けば、ほとんど教会歴に従って休日が定められている。信徒であるか否かにかかわらず、好むと好まないにもかかわらず、知っておきたいこと、知っておかねばならないことがある。

だけどな、大変なんだよ、沢山あって。何回かかるかわからないが、知っておくべき事、知っていて損はしないことを書いていこうと思う。だって、アヴェ・マリア演奏するだろ? ヴェニスの謝肉祭もあるし、カンタータ147もフルートで良く演奏される。ミサ曲、受難曲と挙げていけばキリがない。例えばこんなこともあるだろう。教会だから、「アヴェ・マリア」やれば喜んでもらえると思っていたら、「ちょっと待った!」ということもあるぞ。「マリア信仰」というのはカトリックだけで、聖公会・ルーテル・プロテスタント系の教会には、通常、聖堂・礼拝堂にマリア像を置かない。厳しい教義を守る教会では、同様に「アヴェ・マリアはダメ」って言われることもあるぞ。これらの教会では、事前に牧師とよく話しておくことが必要だ。最近ではこんなことを言う教会は少なくなったが、牧師さんの裁量の範囲なんで、OKが出れば、みんなで気持ちよく楽しむことができる。謝肉祭=カーニバルだが、あのヘソ出して踊るのは南半球だからだ。カーニバルはだいたい2月上旬だからな。これも教会歴から来たお祭りだ。日本で夏の8月にブラジルあたりのお姉さん達を連れてきて、水着で「カーニバル」やってるどこそかの町があるけど、ありゃぁ超恥ずかしいな。目当てが水着のお姉さんって、ミエミエだもんな。話がそれた。

教会歴というのは、1年を主イエスの生涯になぞらえて、そのできごとを1年を周期として記念するために決められている。本来であれば、降誕を待ち望む期間、アドヴェントから始まるのだが、昨日がイースターだったので、話をそこから始めようか。

イースター、復活祭だな。日本では、クリスマスがいつかは、誰でも知っているが、イースターがいつかを知る人はほとんどいない。キリスト教的には、いや、常識的にもだ、イエスの誕生よりも死後の復活の方が遥かに大きな出来事なので、ほんとうはクリスマスなんかより大事な祝日だ。(突っ込まれると困るので書いておくが、イエスの誕生は、「闇にさす光」という意味でとても大切なことは確かだ。) この祝日は年によって動く。なぜなら、「春分の日の直後の、満月の日の直後の日曜日」と決められているからだ。だから、早い年は3月のイースターもあり得る。

そして、このイースターの前の一週間は、受難週、聖週間、聖週などと呼ばれ、とても重要だ。これはイエスが十字架に磔けられるまでの一週間を象徴する週だから、キリスト教徒は静かに、厳かに過ごす。教派によって呼び名が違うんですごく面倒なんだが・・・。木曜日は聖木曜日、ま、最後の晩餐の日だな。特別な日は聖金曜日だ。イエスが十字架に付けられた日だ。午後3時。受難曲を演奏するなら、最もふさわしいのがこの日だ。俺は家にいる時は円盤で「マタイ受難曲」を聴く。多くの国ではこの日は休日になっている。聖土曜日はイエスは眠っているので、何も行われないのが普通だ。そしていよいよ次の日、イエスは復活する。こうしてみると、イースターというのが、クリスマスに比べて劇的な転換の日であることがお分かりいただけると思う。

きょうは、イースターの次の日の月曜日。イタリアではイースターをPasqua(パスクワ)と呼び、この月曜日をpasquetta(パスクェッタ)と呼ぶ。この日も祝日で、みんなでピクニックに行くんだそうな。いいな。

きょうはここまでだ。

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