やってはいけない!・・・(2)

4)指のせいにするな
指が早く動かないっていうけど、日常生活を普通にこなしている指なら、充分にして結構、速く動く。電車の中でスマホのゲームやってる指、みんな早いじゃん。あぁ、あれ右手の親指か。早いパッセージがうまく吹けないのは、指が原因というよりは、音がちゃんと出ていないからというのが正解だろう。そして、立ち方、持ち方、構え方の順だ。そして、指は脳味噌持って無いから、本物の脳みそで補ってやるんだ。そして、やさーしく教えてやる。大体、指は誰でも早く動く。昔、爺が若者の頃、パチンコは玉一個ずつ台の穴に左手で入れてたんだ。ガッと左手で球をつかみ、上にした手のひらから親指で一個ずつ流し込んでいき、タイミングを合わせて右手で打つんだ。すっげえ名人が居て、思わず見とれていたことがある。盤面に一度に15個は玉が舞ってたな。もうチューリップが開きっぱなしで、ラッシュアワーの人波のように、球が吸い込まれるなんてもんじゃない、押し込まれていくんだ。あれは美しかった。技術が物を言う遊びだったのだよ。関係ないか。

5)「耐える」を美徳にするな
指の練習でもそうだが、「苦しい練習を克服した暁に勝利を得る」なんてドMじゃないかぎり止めだ。いかに練習を楽しく変えていくかに知恵を絞ろう。「楽しいからできるんだ」に考えを改める。苦労したかどうかの評価は、後々の事、自分だけで収めよう。他人に不寛容になる程苦労しちゃいけない。何時も楽しく練習だ。俺、物を作るのは大好きなんだが、片付けるの苦手。一人暮らしをしていた頃はすぐに部屋がぐちゃぐちゃだ。そういう時は、1パッセージさらう毎に1個物を片付ける。一日やってりゃ客も呼べるようになる。瞬間的に集中する訓練にもなるぞ。メトロノームで1メモリさらう毎に楽譜に点で絵を描いていくってのもやったことがあるな。それで楽譜に綺麗なピアノの絵が描けてね、シュミッツ博士がレッスンの時に、老眼鏡で覗き込んで、「なんじゃこりゃ?」って言ってたな。リズムを変えたり、アーティキュレーションを変えたりなんて当たり前よ。1パッセージさらう毎にポテチ1枚なんてのは止めとけ。楽器の内も外も悲惨だし、それより体が目も当てられなくなる。

6)教わった通りでいいと思うな
上手く吹けるようになるというお呪い(おまじない)があったら信じるか? 教わったことを形だけで考え無しに続けていたら、それはお呪いと一緒だ。とある中学校のブラスバンドを見たことがある。みんなが音を出しまくっている騒音の中で、フルートセクションの何人かが、「せーの」でヒャアーっとロングトーンまがいの事やってた。それ、どうしてそんなことしてるの?って聞いたら、先輩にそうしろって教わったって言う。いつから始まったのかはきっと、誰も知らないんだろうな。可哀そうだよな。そこまで酷くないにしても、ロングトーンなんか、モイーズのソノリテを「音を綺麗にするお呪い」みたいにやってる人多い。いや、モイーズの作だって知っているだけましかも。「指が回るようになるお呪い」はタファネル&ゴーベールだろ? 効果が全然無いとは言わない。だってお呪いだから。お呪いにしたくなかったら、ちょっとだけ考えて取り組んでみよう。

7)勝手に納得するな
大人って始末に負えない。何か問題点を分かりやすく説明すると、「解った解った」ってすぐに納得する。頭でな。で、何にもしないで次に行こうとする。いや、だから「やってみな!」って、「できるまでやってみな!」って。子供は説明なんて聞いちゃいないからね。だけど、興味を持ったり、悔しかったり、楽しかったりすれば、できるまで夢中になってやる。小さな脳味噌フル回転でな。ついでだが、そんな時、子供に、勉強しろとか、飯食えとか、風呂入れなんて絶対言うなよ。

まだ続くぞ。

きょうはここまでだ。

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