フルートの吹き方 練習(5)

きょうはちょっと変わった練習方法をご紹介。倍音を吹く練習だ。最低音のC(ド)の指で出せる倍音はこんな具合だ。

このうち、大事な倍音は第二倍音と第三倍音だ。第二倍音は2オクターブ目の音を出す時に、第3倍音は3オクターブ目の音を出す時に必要だ。高い音域は多くの場合、強く吹かれ過ぎている。こんな実験をしてみるといい。F(ファ)の指使いで、第3倍音のC(ド)を出してみよう。そのままの吹き方で、(強く吹かずに)左手の中指を上げてみよう。たぶん3オクターブ目のF(ファ)が出てくるだろう。つまり、強さはそれで十分だという事だ。次に、2オクターブ目のG(ソ)より上の音も多くの場合強く吹かれすぎている。1オクターブ目のD(レ)の指使いで第三倍音のA(ラ)を出してみよう。そのまま吹き続け、途中から指をA(ラ)の指にしてみよう。どうだろう?かなり済んだ2オクターブ目のA(ラ)が出るのではないだろうか? ただし、この時、倍音のA(ラ)と正規の指使いのA(ラ)の音程が違っている時は、吹き方がヨロシクナイか、楽器の調整、特に反射板の位置が狂っていることが考えられる。吹き方がヨロシクナイというのは、極端に低く、あるいは高く吹いていると、このような現象が起きる。

さて、そこでこんな練習を日課にすると良い。

ゆっくりでいい、音符一つが=60くらいだ。

たまに、思いついた時でいいので、倍音列(最初に挙げた譜例)を下から順にスラーをかけて吹いてみよう。アクセントが付かないように気を付けて。上は3オクターブ目のB(シ♭)位でいい。出来たら同じようにスラーで下がってくる。こっちの方が難しいはずだ。

練習の方法というのはとても大事だ。それを知っているか否かで、結果が大きく変わることがある。友達に中国人のヴァイオリニストがいる。彼に聞いた話だが、中国のあるピアノ科の学生は、コンクールに優勝した同級生の練習を、一日中ホールの客席に隠れて聴いていたそうだ。皆、そうして練習方法を盗んでいたという。うーん、中国らしいと言ってしまえばそれまでだが、結果から盗まずに、練習方法を盗むという発想、日本人には無いな。この話を聞いたとき、[盗む」という言葉に否定的なニュアンスを全く感じなかった。それよりも、彼らの繰り広げる競争に「中国恐るべし」と思ったものだ。

真面目に徹するとつまんねぇな、でも、少年少女が読むかもしれんからな・・・

きょうはここまでだ。

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